[吐いた息は白く、小さな呟きと一緒に寒空の下に溶けていく。村を閉鎖した事をペーターに告げれば表情が強張った>>39。ペーターの心中を埋める不安を分からいながらも、少年の髪に降り積もった雪を指先で払いつつ…は顔を覗き込む。]皆さん雪が酷くなる前に山を降りられましたし大丈夫ですよ。村からは暫く出られませんが。その為の蓄えもありますから心配ありません。神のご加護もあります、安心なさい。[幼子をあやすように優しく頭を撫でる手つきだった。綺麗に雪を払い落とすと、何処か満足げに笑った。]