眼鏡をしてないから、木にぶつかったんだな[いつもランニングの際には眼鏡を外している。実際視界は遠くがぼんやりとちらちらしていたが、目の前にある木くらい見えないはずはなかった。が、とりあえず眼鏡のせいにして、よろりと立ち上がった]…でも、もうずいぶん走ったな戻ろう[朝晩は涼しい風が吹きはじめたが、まだまだ暑い。額の汗を手の甲で拭うと、息を吐いてゆっくり中庭へと向かった]