―中庭―あ、教官。[>>22話しかけられて振り向けば、そこには精霊師学科の教官の姿。それを目に収めると、青年は速やかに背筋を伸ばして一礼する。]……薄藍の羽毛竜。イシュケ、見たか?[彼が問うてきたのは、彼が世話をしているという仔竜の行方。直接交流をした事はないが、きらきらとした粒子を纏っているので相棒が気にしているのは記憶にある。けれど今日はその姿を見た記憶はなかった。視線を上げて相棒に問うてみるも、否定が返ってくる。]