― 領主の間 ―
領主さま!おつまみ持ってきましたー…
あ―――!
酔っ払いのおいちゃん!おいちゃんも来たの!?
[大きなお盆を片手に領主の間にお邪魔する。
そこにいたのは領主さまの昔なじみの友達さん>>8。
おかあさんはあまりいい顔をしないけど、おいちゃんからそこはかとなく漂ってくるどことなくダメダメな雰囲気を私は気に入っている。
だから、明るい声を上げて嬉しそうに駆け寄った]
わーおいちゃん早くも酒臭ーい!
さっきね、厨房のおばちゃんがね、「もうあの人バルサミコ酢でいいんじゃない?」ってぼやいてたよ!
[けたけたと笑う。
お客様が来ると言われたから>>1、きちんとした格好をしているけど、おいちゃんならいつもの服で良かったなあ。この服、肩が重いもん]