[剣を構える手へと視線向けながら、]──かもな。朱に交わって赤くなったかしれん。[甘くなった、と評されるに歯を見せて笑う。甘い上官やら、旧友やらと顔を突き合わせたせいか。殺さないことを、考えてしまった今の一打に殺意は無く]ただ、俺は湿り気のある戦は不得手でなお前の今のその、いかにも辛気臭い面構えは斬りづれぇんだよ[殺すの、殺さないのに、他を挟むのがもとより得手ではない。だからな、と。そんな理由をつけて]