―首都:カルボナード―[ウェルシュはカルボナードの雑踏のなかに居た。大通りは、行きかう群衆で溢れていて、活気に満ちている。時折、肩がぶつかり、よろめきつつも何とか目的地を目指す。] はぁ、……やっぱりカルボナードは凄いや。 何度来ても、この人混みには慣れないよ。[フードを抑えつつも、ウェルシュはそんな風に嘆息を吐いた。隣にシュテルンは歩いているだろうか。もし居るならば、] キミはカルボナードは初めて? ……は、はぐれないように、ね!![そんな風に呼びかけただろう。]