[爆風を間近で受けた天の御子はどうであったか。エネルギーが衝突する寸前、勇魚が体を反転させて巨体を持って御子を庇い、十二の天使が翼広げて幾層にも重なる盾となる。それですら易々抜ける衝撃を影なる翼が受け流し、黄金の輝きが球となって包み込み、守り抜く。いくつもの献身に護られて、天の子の身は、無傷のままあった。]