[うさぎは見ていた。
地上を見上げては仲間の様子をじっくり読み解き、地上から帰ってくる人に声をかけてねぎらい楽しい会話に呼び寄せ疲れた心を休ませているひとりのヒトを。
頭にしかもふもふの毛がないのに地上から帰ってきた戦士たちは笑顔になれる、そんな魔法をかけられる彼をうさぎはねぎらおうと決意し、草刈りのバイトに勤しんだ。]
もふディタさんに飴ちゃん買おう。
[うさぎは食べられる草と現金を手にした。ヒトは草をぐちゃぐちゃに混ぜて飲み「まずい!もう一杯!」なんてドMな行為の習性があるようなので草をおすそ分けしようかとも一瞬考えたが、当初の予定どおり皆と同じく飴をあげてねぎらおうと店に入った。]