……そう、ですか。
そう、思えてしまう……難しいものですね。
常に見守り手を掛ければ、『干渉しなければよかったのに』と言われ。
最低限に接触を抑えれば、そう言われてしまう。
……いやはや、どこにどう落とせば丸く収まるのやら。
[ぽつり、と零れたのはそんな呟き。
それから、魔導師はふるり、と首を横に振って]
ああ……すみません。
あなたや、その彼を責めているのではありませんし、想いを否定しているわけでもないんです。
ただ……おそらく、その彼とは、ぼくは平行線しか辿れないでしょうね。
[苦笑いと共にそんな言葉を落とした後、魔導師は特定した花へ向けて治癒の力を直接向ける。
調べる段階は既に過ぎているから、優先するのは病魔の根絶]