→ 2-5 ―
[吹雪で窓が揺れる音が少しずつ減っていく。どのくらい時間が経ったのかと考えていると、”誰か来て!”>>40と叫ぶ声が聞こえた。]
部屋の中にいても、案外筒抜けなんだな。
[新たな発見に驚きつつ、2-5へ駆けつける。部屋の前で立ち尽くしたフリーデルを発見して、顔を覗き込み声をかけた。]
今声を聞いて、急いで来た。ここで待っていろ。
[他に誰かいてもいなくても、つかつか部屋に入る。真っ直ぐヨアヒムの元へ近づき、体を抱き上げてベッドに寝かせて布団をかけた。
しかし遺体の状況を確認しようとする人がいれば止めないし、布団をめくるなとも言わない。ヨアヒムがどのように人狼に襲われたのか確認できるよう、なるべく痕跡を残す努力も試みた。口元についている血すら拭わない。]