人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


魔将 シメオン

そうそう。ヨセフには女も会わせてやらないとねえ。
だってあんなに会いたがっているんだし。

[双子の願いだし、と言いはしない。あれはついでだ。
あの狂った魔王の拾い子たちが、何を思ってああ言った>>33やら、シメオンは知りもしない。

笑って見遣る視線の方向に、一人の青ざめた女がいる。
魔の言葉に反応したように「ヨセフさま…」と唇を動かした。

血は流れてはいない。腐ってもいない。
ただ心臓は鼓動を打たずに、唇は息をしていない。
心臓の代わりに胸に埋まるのは、例の黒い魔石だ。
意思はなく、ただ壊れた人形のようにみっつの言葉のみを繰り返す。
ヨセフと、ロヴィンと、ベルティスと、大切なみっつの名前を。]

(41) 2017/02/03(Fri) 17:54:38

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