―客室12―
[また、ベッドの上に落ちた。
今度は契約者が下敷きになった。]
あー、すまんな。クッションにさせて。
『……問題ない。我は主の契約者だからな。
喜んで盾にもクッションにもなろう。
それにしても、あの子には見事に振られていたなぁ。』
あの子? あぁ、サシャ。
振られたってなんだい。刈屋と何があったか知れないが、仲良い方が気になるだろ。
『願いを聴くことを拒絶されても?』
……思ったんだが、魔女になると成長したり縮んだりもするのだろう?
でも、あの子はそうじゃない。
等身大って、ことさ。