カレルに渡そうかとも思ったけど…これはあんた向きだろうしねぇ。[>>26竜は騎士より隠密に近い質を持っている男に良いだろうとそれを渡した。妖精が少し不満そうにしていたが、竜はそれを目で制する。]巡り巡って、これはあの子の為にもなる。[そう諌めながら。>>27渡した石の意味を敏く知った様子の男に、竜は満足したように目を細めた。]そうかい。なら、そうするといい。[返す言葉が少ないのは常の事。]