[彼が”魔王からの贈り物”を掌で転がす。同調して視界がグルグル──するようなこともなく、自分も同じような”贈り物”を授かっていると彼に示した。] 澄んだ美しい宝玉だ。 ああ、それだけではないな、[古いステンドグラスを洩れる光にかざしてみれば、そこのあるのは大天使の姿ならず、何かをかざす自分の姿。]