― 回想、処刑後 ―
[宿屋に戻って来たオットー>>34に声を掛けられる。ヨアヒムから遺言を伝えられ、何故、俺にパメラを?と本人ではないオットーに聞き返した所で答えは返って来ないだろう。
用件を終わらせると退散しようとするオットーを引き止める。「待ってくれ、お前に話しがある。」とオットーの腕を掴み何処か人気のない場所へと連れて行き話しを始める。]
元に居た村で人狼騒動が起きてさ、
俺の父親は狩人だったんだ。
けれども名乗り出ても信じて貰えず狼だと疑われて村人達に処刑されたんだ。
そして家族の俺達も狼じゃないかと疑われて命の危険を感じてこの村へと逃げて来た。
だから本当は俺は人狼の存在も知っていたし、それに対しての知識も持っていたんだ。
[「何故こんな話しを?」と問われれば、きょとんとして。聞いて欲しかったのかもな、と笑っただろう。それにお前が人狼だとは思えないし…と答えたか。]