…っ!
[ しかし白い天使達の方も元より捨て身だ、数十の天使がまとまって正面から迫ってくるのは流石に躱しきれないか、と、コンラート自身考えたが、その時、目の前にふわりと白い羽根が降ってくる ]
〜Levitazione〜
[ 反射的に口をついて出た呪文と同時、足元のバルブレバーを蹴ってエンジンの回転を切り替える。本来は空母となる飛行船上に短距離での着艦を可能とするための、プロペラの逆回転機能。一瞬でも止まれば揚力を失う空中では決して行えないはずのそれが、魔法の浮遊力を助けに、複葉機を
お、らあっ!
[ 後進によって距離をとったあと、一度エンジンを切って短い自由落下、瞬時に再び飛翔して天使の一団の真下へと潜り込み、ほぼ垂直に近い急上昇を敢行しながら白い翼を撃ち抜いていく ]