― 自宅・深夜 ―[帰ってすぐにベッドに飛び込んだはずの男は、毛布にくるまったまま、暖炉の前にいる]――…[眠くないといえば嘘になるのだが、今日はもう、眠れそうにもない。抱えてしまった爆弾に、大きなため息をひとつ吐き…せめて気分だけでも落ち着けようと、暖炉の横棒に鍋をかけ、湯煎でグリューワインを拵える。それをマグへと移し暖炉の前に再度座ると、そのまま朝を待つことにするだろう**]