― 学園都市外/上空 ―[唐突な加速を制御するのは、疲労がかさんだ身にはやや辛い。それでも、重ね掛けをしてきた相手の魔力を良く知っていたのが幸いして、反作用で失速する、という失態だけはどうにか免れた] ………………。[湖を越えた辺りでどうにか術全体を制して、速度をおとす。振り返った先に見えるのは、霧に包まれた都市の影。>>32ぎ、と唇を噛み締めた]