[それから二言三言、昨日の飯の話なんかをして、移動の提案>>0:100があったので。]
だな。帰るか。
ああ、そんな事ならお安い御用だ。
おんぶ…は無理だからお姫さん抱っこでいいなら、な。
[おどけた笑顔に悪戯っぽくにやっとする。
彼女といると兄弟の顔が浮かんで、懐かしい様な寂しい様な気がして、わざと余裕ぶった行動を取ってしまっていた。
まさかそれこそ彼女の能力、とは思わない。
あるのは妙な憎めなさ、その程度だ。]
歩くなら歩くで付き合ってやるよ。
俺はどっちでもいいし。
[返答はどうであったか、どちらにせよ塔を共に降りた。
家に作ってきた昼食をとる為に別れたが、その後もやけに心が軽く、外への想いが高まっていた。]