人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


殭屍 アレクシス

― そシて現在・悪徳の館 ―

[ぼやけタ意識ガ覚醒シ、止まっタままの心臓ガ凍ル。先ず確認シタのは、她の姿――噫、良カっタ。その姿は、未ダ自分の腕の中。
気を失っタと思っテはいタが、それはほんの一瞬の事ダっタらシい。自分の脚はしカと地に着き、体勢を崩シてすらもいナい。

――ダけれど。先程トは一つダけ、違う事ガあル。]

 ……"ドリィ様"、此処。何処ダろうネ。
 僕達は渓谷に居タ筈なんダが。

[一瞬にシて変わり果テタ周りの風景に、腹に埋め込まれタ女神の"脚"ガじくりト熱を持つ。
未ダ堪え切れぬ程ではナいその熱は、しカし屍人の躰には酷く不快なもので。
僅カに眉を寄せナがら、しカしそれでも她
無用ナ心配をさせルのは面倒ダ、ト。不快さは顔には出さずに、代わりに抱き締めル腕の力をほんの少しダけ強めテやり。
元々鋭い眼差シをさらに険シくしタのなら、警戒を滲ませタまま辺りを見回しタ。]

(41) 2015/06/03(Wed) 02:54:26

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