ええ、その時が来れば。[少将の遠回しな申し出には、やはり遠回しに答える。こういうものはすぐにハッキリした返事をせず、駆け引きそのものを楽しむものだ。若い頃は、幾人もそうやって手玉に取って来た]あら、何かしら?[グラスを手に取る。すわ酔わせる算段かと思ったが、傾ければ、中で何か液体ではない物が動いた振動があった]……まあ![ワインを飲み、やがて中身が現れると、思わず感嘆の声があがった。凝ったプレゼント方法に、うきうきとするのが止められない]