シュビトの街に行ったらマッキントッシュ殿に会いに行きましょうか。
[ 兵だけ見ていたいと思ってもそうはいかない。目的地が一緒でありながらわざと別行動を取る余所余所しい上司に合流するのは気が重い。どうせまた斥候の役目を言い渡されるだけだろう。ならば、旧知の人物に会う方がずっと気が楽だ。
平地の多い北に比べて山岳地だらけの南では、王府に従わぬ民の存在もあって、王府も様々な対策を長年続けていた。
有事に備えてこうして南部の周辺諸侯や貴族が兵を養うのもその一環であるし、このような場所で用いる近代兵器の開発や演習に協力関係を結んでいるのが、王府の兵器開発部であった。
彼らの考えた武器を極秘で試す事を任される代わりに、軍営設営>>15に際して便宜を図ってくれた関係で付き合いは長い。*]