――朝:寮食堂――[寮長の威勢のいい声>>32に耳を傾けながら、自身は優雅に食事をとる。血と涙と汗で汚れているならば、むしろ洗い流した方がいいのでは……などとは、思ってみても一応口にはしなかった。] 寮長は、相変わらず熱い。[彼が檄を飛ばす様子に、くすりと笑う。なるほど、自分と考えは違うがプロパガンダとしてあの演説はありだ。などと、試験とはかけ離れたことを考えながら。試験に慌てふためく者が多い寮で、一人のんびりと食後の紅茶を啜っていた。**]