[程なくディークは、3人の子供を選んだ。羊皮紙とインクを出して、字の書ける子供に代書させる。内容は極めて簡潔だ。「無条件降伏せよ」それを王国軍に届けるよう言いつけて、子供に堅焼きパンと水筒を渡す。] この先は自分たちの力で切り抜けるしかないぞ。 [激励をして、主戦場から外れた、王国軍の斥候が来ているだろうあたりへと子供たちを向わせた。これまでにも幾度となく”降伏勧告の使者”を出し、王国側から色よい返事があったためしはないが、そこは期待していなかったから、懲りずに続ける気だ。*]