― 少し前 ―
[ "おじさん"の口に上る拒絶の言葉。>>37 ]
僕は物分りの悪い
[ 人と獣とが溶け合った自意識は思う。
偽物だ、本物だと区別を付ける
そんな必要がどこにある。
十年近くもの昔に彼の言う、
"本物"としての生き方は失くした。
もう
…でもね、君は勘違いをしている
君と初めて会った時に僕が君を殺さなかったのは
いいかい、よく聞き給え――、
[ 不愉快に思うあまり彼が言葉少なになろうとも
仮に耳を塞いで拒んだとしても、人には耳障りだろう"聲"は続く。 ]