― 修道院方面/南岸 ―[攻撃に晒され続けていた大盾隊は、騎馬隊が駆けつけたことでいくらか息を吹き返した。ゆっくりとながらもう一度隊列を作り直そうと試みる。既に、前列に立つものたちの木の大盾は半ば砕けて使いものにならなくなっていた。順次後列の者と交代して、改めて並びなおす。相手が攻撃してくるタイミングにもいくらか慣れて、騎馬を、弓を、交互に防ぎつつ、当初よりはずいぶんと小ぢんまりした集団が、それでも存在を主張して川沿いに少しずつ前進を始めた。]