人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


飛行士 コンラート

[ 山岳地帯へと進路を取る途中、遠く光り輝く一団が視界に入る。白く光る渡り鳥の群れのようなそれは ]

  〜…Messia…〜

[ 微かに空の青を揺らす、声無き声に、コンラートは目を細める。以前はただ感情の波を揺さぶるだけで、音として聞こえることのなかったその声が、今は時折、内側からの「コエ」として聞こえる ]

マーレ…

[ 大きく旋回して、複葉機は天使の小部隊の頭上を横切るような進路をとった。
見つかるのは覚悟の上、襲われたならすぐに逃げ出す用意はしていたが…やはり、無謀と言えば無謀だ。

地上でもっと酷い無謀をやらかしているマチスのことは知らなかったが…結局は、天に抗う人間などというのは、似た者同士の集まりであるのかもしれない** ]

(40) 2017/11/10(Fri) 19:22:22

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