……ああ。
そうだね、まともに考えたって言ったら、嘘になるかもね。
どう思ったかって……どうも思わないさ。
アタシが生まれた時にはもう、鬼族はこうだったし、アタシが『柱』の候補だってのも決まっていたんだから。
それで……だったら何が言いたいんだよ!!
アタシらもこの世界に必要だって、そう言いたいのか!?
[それはまさに、自分が、自分たちの種族が、必要としていた言葉だった。
なのに、それが今まさに引き出されようという場面で、どうしようもなくこの状況が腹立たしくなった]
アンタは確かに凄い存在だよ……アタシに言える文句なんて、何一つないよ。
アタシの先祖なんて好き勝手やらかしただけだし、世界に迷惑だってかけてるし、こうなったって仕方ないのわかってるよ。
だからって――