― 湖畔 ― さっきの傭兵のにーさんはともかく。 俺の顔が売れてるっていうよりは、国の名前が、って方が正しいんだがな、この巫女様との縁に関して言えば。[紡がれる言葉>>37に、大げさなため息と共に傍らに視線を向けて。やや翳り帯びた表情に、ひとつ、瞬いた。彼女の内に過ったものは推し量れていないから、その理由はつかめなくて。*]