”これ”を護る、…─── か …。[口にする大天使の指先が、 無意識のように首に下げた銀の首飾りへと触れた。 マレンマが常に身に着けていたもの、 人の子がいとし子とどう関係していたのか知りもしないが。] 神に叛ける者に喜びはなく、 咎人は木の葉のように枯れるだろう[密やかに詠唱が紡がれるに、人の子は気付くだろうか。 その呪は禁呪、天使にとっては呪いに等しいもの。 完成すれば人の子の、天の加護を封じんと*して*]