―回想・入り口にて―[セルウィンに止まっていた黒い鳥が、此方を向く。じっと見据える紫色の瞳に息を呑んだ。吸い込まれるようなその色から目が離せなくなる]え、エリー…・・・?[鳥の姿に、ふっと弟の姿が重なる。苦しげに、泣きそうな顔でこちらを見つめてくるその姿は、自分に助けを求めているように見えて…焦燥感が湧き上がり、セルウィンにナイフを向けるも彼とその黒い鳥は門の奥へと消えていったのだった]―回想・おわり―