人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 ドロシー

― 中佐の部屋 ―

 ご多忙のところ、時間を割いていただきありがとうございます。
 はい――Code 471と、ローゼンハイム少将のことです。

[緘口令の無意味さは中佐も理解しているようで、
ドロシーが口にしてもどこで聞いたかを訊ねてくる事はなかった。]

 少将を最後に目撃したのは私かもしれません。
 夜中に護衛もなく歩いてみえたため、一時同行いたしました。
 安全な駐屯地内といえ、銃も持たない散策慎むべきと
 お伝えしたのですが……はい、その後もお一人で。

[少将の深夜の徘徊癖は中佐もすでに承知していたらしく
目撃情報を集めていたところのようだった。
表情からして、護衛を進言し機嫌を損ねられた経験持ちらしい。

遭遇した事も同行した事も事実だ。
ただ、ひとつをぼかしただけ。]

 はい……はい。失礼いたします。

[自ら容疑を被りに来ないだろうという判断だろうか。
軽い監視を一応付けると言われたものの自由行動は許可される。
……そもそも監視を付けると明言するのもいかがなものか。

温情を感謝する旨を代わりに口にし、
一礼と共に辞去してからは通常任務へと移行する。

……今日の休息時間には、久々に銃を握りに行こうか。*]

(40) 2017/02/11(Sat) 20:47:16

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