でも……[離れましょう、そう聞こえアルビンを見上げれば手を差し出されていて>>35困惑した表情で、少しの間躊躇うこんな血の香りを嗅いでいればおかしくなってしまう、屋敷へ戻るべきだった。それに今の僕は猫にすら心配される程らしい。一度視線を落としてその黒猫を見た後]…………。[手を重ねる。結局、立ち上がらせてもらうことにした。久しぶりに触れたアルビンの手は十年前よりも小さく感じた。*]