― 都市上空 ―
[手に返るのは微かな手応え>>38。
それでも、届いたと言う証明となる一撃。
吹き散る紅を眼下に、オズワルドは翼を羽ばたかせ身体を半回転させた]
………届く。
[全く手が出ない訳ではない。
それを確信し、三日月斧を握る手に力が籠もる。
距離を離し様子を見ているらしいシメオン>>39を見据え、オズワルドは翼を大きく羽ばたかせる。
最初と同様高度を取り、滑空の態を取った]
───── っ!!
[息を止め、腹に力を入れてシメオン目掛け宙を滑る。
滑空は直線ではなく、シメオンを中心に弧を描くような軌道を取り、攻撃タイミングの撹乱を目論んだ。
狙うは、シメオンの背を狙った振り下ろし*]