…………んん……[声を掛けられて、薄っすらと目を開ける。寒い。身体を小さくして毛布にすっぽり包まっているが、その隙間から入る冷気に身体は震える。頭の芯がじんわりと痛み、頬がまだ少し熱い。] ………カーク…….さん……[薬のおかげだったのか、余り寒さを感じた記憶は無かったのだが、覚醒すると、薬の効果が緩んだのか一気に寒気に襲われる。汗をかいたせいだろうか。熱は少し引いたようだ。] ………寒………い………[小さな身体を更に小さくし、毛布をぎゅっと握り締める。]