祠からついて来たみたいで、夜になると片目の仔猫が物哀しく鳴く声がするようになったの。 私、貴方が来てくれるの待ってたんだよ。 だって此処で待ってるって約束したから。 なのにひどい。…って。まるでそうA君を責めるように──…。その声はA君にしか聞こえない。