オレは、あんたを自分のものにしたくて
襲ったのさ。
[言いながら、彼女の方へ手を伸ばす。
じり、と震えと共にその身体がベッドの奥へと逃れるのを見れば>>0:477]
……へぇ?
[その様子を興味深く眺めてから、
抱き寄せた体勢のまま、口づけるのを一旦止める。]
どうやら、少しづつその身体に
馴れていってるようだな。
今のあんたの反応、
まるで男を知らない人間の生娘そのものだぜ?
[胸元に爪を立てようとする相手に構わず
くつくつと意地の悪い笑みを浮かべながら、
そう告げる。
その白い貌に浮かぶのは、嫌悪か羞恥か。
わからない、が]
……。
[魔のものにのみ聞こえるという>>1
魔王の声が聞こえたのは、そのときだったか]