― 霧の平原 ―……ああ。如何に護りがあるとはいえ、手を煩わせるのは本意ではない。[蒼龍>>39に頷き返しつつ、左手の剣を握り直す。霧は水に属すが故に、場との相性は余り宜しくはない。……ないのだが、それが止まる理由にならぬのが朱雀について回る様々な異称の由縁]……さて、それでは……。[高まる火気が思わせるもの>>32は知ってか知らずか。どこか楽し気に上がる口の端にあるのは、艶のいろ。蒼龍の沿わせた風がふわり、周囲を巡ればその笑みはより深くなり]