人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


流民 ロー・シェン

―少し前・リビング⇒露天風呂―

[警戒させてしまったか、無防備だったリヒャルトの耳が
周囲の空気さえも測るようにピンと立つのを目の当たりにした。

眠そうなリヒャへ「おやすみ」の意を込めて手を振り
雨に清められた外の空気を、肺いっぱいに吸い込んだ。

朝露を弾く陽光が眩しくて、眼を細めながら
髪や肌を洗う頃、周囲にひとの気配が近づいてきた>>11>>17
洗い場を譲り、褐色のうさぎは湯船へと向かう。

温かな湯気の立ち昇る風呂は、外気の冷たさと相反して熱く感じ
爪先を沈めては引っ込める、という動作を繰り返していたが

やがてゆっくりと膝まで浸かり、肩までを湯へ沈めていった]

(40) 2014/04/14(Mon) 15:49:57

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