交戦した、のかな?
でも、それにしては……
[今度は迷わないように、追い抜かないよう人並みの速度で、示された方向へまっすぐに駆け抜けた。指し示したのは、当てずっぽうに進む吾や小物ではないものだから、その距離は着実に近づいていく。
やがて派手に切りつけられた木々>>39もその視界に入りはじめるのだが。戦闘があったと捉えるには、地面に僅かに残る足跡は乱れることなく一方向を示していることから、小物は状況を判断できずに首を傾げた]
…………誘導。なるほど。
[そうしていると己の中から答えを与えられ、吾様はすごいなあなんて小物は一人で頷いて。
でもなんで?なんて疑問も浮かびはするけれど、それはまあ会ったら聞こうと後回しにしつつ。
先程よりも速度を上げて誘いに応じることにした]