── それから ──
[金髪と黒髪、働き盛りの齢の男性
何処か性格も対照的な──単にオットーが変なだけかもしれない──二人を思い浮かべる。
オットーは店にいる筈だ
シモンは、もう運び出している場合が分からないのだ。
今は宿か教会か、或いは何処か目指す途中かもしれない。
時折明るい髪の男を道端に探しながら歩く。
やはりいつもより村に人が少ない
両親のように多くが街へ出ているのだろう。
残っているのはさて、何人くらいだったか
途中で誰かに会うことがあったのなら
挨拶を、或いは少し言葉を交わすだろう。]**