― 回想:コリルス上空 夕刻 ―[>>0西の空に太陽が沈み、塒に帰る鳥が哀しげな声を響かせる。夕暮れに紅く染まるコリルスは、整然と並ぶ建物一つ一つに活気の炎を宿す。影の落ちる港、連なる海岸線。その全てが、夕闇色を纏う刻限。やがて前線が西へと延びれば、あの街もまた戦火に染める事となるのだろうか。愛竜に跨ったまま。遙か東、砦を見やる。全てを奪う夜の訪れは、刻々と。]