[軽く当たった掌、暖かい……。
なんて思っていたのに。]
ふぁっ!?
[すごい剣幕で怒られるし、しかも泣かせてしまったし。
リスクのある魔法とは自覚はしてた。
痛みという危険信号がなければ無理はできるけども、その無理は必ず後に跳ね返ってくる。
それは承知の上だった。
けども、そこまで心配させていたなんて思ってもいなくて、泣き顔はさすがに堪える。
胸元叩く彼女を止めることはなく。]
……ごめんなさい。
うん、僕は、大丈夫ですから。
先輩放って、死んじゃったりなんて、出来ませんから……ね?
[しょんぼり凹みつつも、彼女のおでこに自身のおでこをこつんと合わせた。]