……ッ…!?[急所こそ外したものの、至近距離で弾をまともに喰らい、悶絶しながら血を撒き散らす。これにはさすがに人狼でも堪えたようだった。痛みと怒りにぎらぎらと瞳が揺れた]…んだ、これ、聞いてねぇぞ……騙しやがったな、あのディーターのクソ野郎が…!![よろよろとした足取りでそれでもまだ立ち上がり、シモンの左足めがけて食らいつき、引き倒そうとする。予期せぬ痛みを受けて思わず自我が戻ったのだろうか。溢れる声は獣の咆哮から人の言葉へと変わっていた]