― 魔導師の研究室 ―[花精から伝えられる言の葉、そこに宿る想い。>>34それが、全く響かぬ……という事はない、けれど。疎通が図れるが故に、手が届くが故に、壊れてしまった、壊してしまった前例を持つからこそ。魔導師はそこに対して慎重にならざるを得ない。とはいえ、今はそれを語る余裕もなく。魔導師の意識は、漆黒の花の維持へと向けられる] ……彼も、ですか。[告げられる言葉>>35と、祈るように閉ざされる目。それに、小さな息を吐いた後、魔導師は力を繰る事に意識を向けて]