[食堂には随分と少なくなった人数のうち、何人が集まっただろうか。
ファミルが招集したにも関わらず話し出す自分をきっと訝しく思うことだろう。]
皆さんのうち、誰かが例の保菌者であることはおそらく確かです。
そして…このままでは皆、死にます。
実験の話は診療所で見つけた資料でお分かりだと、思います。
そして…あなた方には3つ、選択肢があります。
一つ、この島でただ死ぬ時を待つか。
[淡々と告げながら、懐からリボルバーを取り出して言葉を続ける。]
…一つ、この場で今、死ぬか。
最後に、我々と共にサンプルとして当局まで同行するか。
…自由は保証できません。
治るかどうかも、それがいつになるかも。治ってからも今まで通りの生活が送れるかも、わかりません。