― 天上宮・楼閣 ―[返した宣に引かせる可能性を高く見積もられていた──とは、やっぱり思いも寄らぬまま。大雑把にぶん投げた要請に返る力強い返事>>37に、意図が通じた事を悟って微か、笑む。高まる木気にふと視線を巡らせ、槍の変化に瞬くは刹那──宣の後、解き放たれる風。>>38それが水気と重なった所に、火気より生じし朱の焔華を叩き込む。気脈の織りなす力の廻りは、想いの廻りをも取り込んで。常よりも鮮やかに、天に焔を揺らめかせ]