[ユーリエの回答(>>34 >>35)を黙して聞き、アレクシスの発言(>>37)にも耳を傾け。しばし目を閉じ、考える。
……しばらくして]
……ユーリエよ。辛いことを聞いて、すまぬな。
それとアレクシスよ。ゲルトからは、収容所から、妖精が脱走したようだ、と聞いていたのでな……だが。
[一泊置いて、朗々と]
そなたの兄、脱走したわけでは無いのやもしれぬ。
よいか。アレクシスも、もし何か気づいたことあれば言ってほしい。
[そう言って、自分の想定を語る]
ユーリエとフェリクスがどれだけの信頼関係にあったか、それは今のユーリエを見てもよく分かるというもの。
兄様とユーリエは言うが、連れて来られたのはフェリクスの方が後であったはず。つまり、ユーリエはフェリクスを実の兄のように慕っている……というわけだ。
ユーリエをそれだけ懐かせるのは容易ではあるまい。とすると、フェリクス自身も、ユーリエに何か、思うところがあったのであろう。
仮に脱走したとすると、だ。フェリクスはユーリエを連れて行かぬようには、私には思えぬのだ。
……案外、そのへんに居るのではないか?
[周りを見渡す。それらしい姿は今のところ見つからない]