[引き金を引いたのは、龍の牙が暗黒色を貫き、引き裂いたその直後。>>24
銃口が向けられたのは本体──追撃を阻むための連続射撃を受け、暗黒色は鈍い音を立ててその身を凹ませた──ように見えた。
色を失った滴が落ち、蒸発する所からして、それなりに効いてはいるらしい]
さっすがに、オリハルコニウムさんはよく効くみたいだねぇ。
[オリハルコニウム、別名をオリハルコンとか、神の黄金とかいわれるもの。
公国が国として立ちゆく最大の理由である、国内産レアメタルを惜しげもなく使った銃弾の威力に、零れたのは楽し気な笑み。
こんな時でも技術屋根性が覗くのはまあ、ある意味仕方ない、という事にしておいてほしい。**]