これじゃ、もう……[たとえ気を落ち着かせても、心が決まっても、何も――。]何も、聞けないよ……――。[なぜそうしたのか、わからない。でも気が付いたときには、かき集めた灰を小さな革袋に入れて、両手で抱きしめていた。]